六甲アイランドの暮らしが向いている人・向きにくい人―六甲アイランドという、今ではつくれない街―

暮らし

はじめに|「住みやすいかどうか」は人によって違う

六甲アイランドは、
「子育てしやすい」「静か」「不便そう」と、
評価が大きく分かれる街です。

それは、この街が
誰にでも均等にフィットする街ではなく、
明確な前提をもって設計された計画都市
だからだと感じています。

この記事では、
実際に暮らして見えてきた六甲アイランドの性格をもとに、

  • どんな人に向いているのか
  • どんな人には向きにくいのか
  • なぜそう言えるのか

を整理します。

街区やマンションの細かな比較に入る前に、
まずは「自分の暮らし方と合う街なのか」を判断する材料として読んでいただければと思います。


六甲アイランドという街の前提

六甲アイランドは、

  • 人工島
  • 計画都市
  • 1980〜90年代の都市設計の考え方をベースにした街

という、かなり特殊な背景を持っています。

真ん中の緑の多い四角い区画が生活エリアです。基本的にはこの中で生活が完結するイメージです。大型トラックなどは生活エリアに入ってこないよう設計されています。

特徴を一言でまとめるなら、

「徒歩で暮らしが完結することを前提に、
人・車・生活動線を分離して設計された街」

です。

これは、
いまの「駅前再開発型」や「商業直結型」の街づくりとは、
考え方そのものが違います。

この前提を踏まえた上で、
向き・不向きを整理していきます。


六甲アイランドが向いている人

徒歩圏で生活を完結させたい人

六甲アイランドは、

  • スーパー
  • 病院
  • 学校
  • 公園
  • 習い事
  • 遊び場

徒歩圏に集約されています。

「今日はどこまで行くか」ではなく、
「今日はどのルートを歩くか」で生活が組み立つ街です。

  • ベビーカー移動が多い
  • 子どもと一緒に歩く時間が長い
  • 車に依存しない暮らしがしたい

こうした人にとって、
この街の動線設計はとても相性が良いです。

街の中心部。車が侵入できないエリアとなっているため子どもと一緒でも安心感があります。基本的な買い物はこのエリア内に集まっています。ウェルカムフェスティバルやハロウィンイベントもこのエリアで催されます。その時には島外からも多くの人が集まります。
日常のお買い物事情についてはこちらの記事もご参考ください。

子育て・在宅時間の比重が高い人

六甲アイランドは、
家の外も、家の中も、時間をかけて過ごす前提の街です。

  • 公園が多く、外遊びの選択肢が多い
  • 雨の日の屋内施設も複数ある
  • 100㎡前後の3LDK以上の住戸が現実的に選べる

そのため、

  • 在宅ワークがある
  • 家で過ごす時間が長い
  • 子どもが家でものびのび過ごせる環境を重視したい

という家庭には、大きなメリットがあります。

「狭くても都心」より、
「広さと生活の余白」を重視する人向けの街です。

ほとんどのマンションから徒歩数分の場所に公園がある環境です。
子どもの遊び場についてはこちらの記事もご参考ください。

静けさと生活感のバランスを求める人

六甲アイランドは静かですが、
「何も起きない街」ではありません。

  • 夕方になると子どもが集まる
  • 公園やエントランス前で自然な交流が生まれる
  • 通過点ではなく“生活者だけの動線”が多い

賑わいよりも、
生活がにじみ出る空気感を心地よく感じられる人には、
とても住みやすい街です。


都市近接で、広い住まいを現実的に探したい人

六甲アイランドは、

  • 三宮・大阪へのアクセス
  • 駅徒歩圏
  • 100㎡超の住戸
  • 現実的な価格帯

が同時に成立する、
かなり珍しいエリアです。

  • 都心は狭すぎる
  • 郊外は遠すぎる

その中間で、
「暮らしを犠牲にしない住まい」を探している人には、
強い選択肢になります。

敷地内に公園があるマンションもあります。今の都市部では考えられないような贅沢な余白の使い方です。夕方に通りかかったら子供たちが遊具ではなくベイブレードで遊んでいました。使い方は人それぞれです。

六甲アイランドが合う人にとっては、今の日本では新しく実現することが難しい、当時ならではの規模のマンションや、公園を中心に住宅が配置された街のつくりそのものを日常として享受できる点も、他にはない大きな魅力だと感じます。

六甲アイランドが向きにくい人

駅直結・商業至近を最優先したい人

六甲アイランドには、

  • 駅直結タワー
  • 大型商業施設と一体化した住まい

といった形はありません。

買い物も、通勤も、
必ず「歩く」工程が入る街です。

  • 雨に濡れたくない
  • 駅から一歩も外に出たくない
  • 商業施設の真上に住みたい

という人には、正直向きません。

アイランドセンター駅や商業施設が集まるリバーモール。日常的にこの辺りを歩くことが多くなります。

刺激・変化・賑わいを日常に求める人

六甲アイランドは、

  • 新しい店が次々にできる
  • 人の入れ替わりが激しい
  • 常に何かが起きている

といった街ではありません。

日常は穏やかで、
変化はゆっくりです。

「街に刺激を求める」タイプの人には、
物足りなさを感じる可能性があります。

ある時の企画展。刺激は少ない一方で、神戸ファッション美術館や神戸ゆかりの美術館、小磯記念美術館が日常の延長にあります

島という立地に心理的な抵抗がある人

これは理屈ではなく感覚の問題ですが、

  • 人工島が不安
  • 橋を渡ることに抵抗がある
  • 災害時のイメージが拭えない

という人も一定数います。

実際のリスク評価とは別に、
心理的に引っかかる人には無理に勧められない街です。

六甲ライナーが生命線となります。徒歩でも渡ることは可能です。私は三宮で終電近くまで飲んでいたら神戸線の遅延によって六甲ライナーの終電がなくなり歩いて帰ることになったことがあります。
六甲ライナーについてはこちらの記事もご参考ください。

向き・不向きがはっきり分かれる理由

六甲アイランドは、

「平均点の街」ではなく、
「設計された街」

です。

  • 動線
  • 街区配置
  • 建物スケール
  • 公園・緑の扱い

すべてが、
ある暮らし方を前提に設計されています。

その考え方と暮らし方が合えば、とても快適。
合わなければ、不便に感じる。

それだけのことだと思います。

六甲アイランドは、
かつて想定されていたような
「派手で賑わいのある街」ではないかもしれません。

そのギャップから、
衰退したと感じる人がいるのも自然だと思います。

ただ一方で、
静かに暮らし、徒歩で生活が完結し、
子育てや日常を島の中で回せる
という点では、
今の価値観に合ってきている部分も多いと感じます。

六甲アイランドは、
目指していた姿とは少し違う形で、
「暮らしに特化した街」として今の時代にフィットしている。

そう捉えると、
見え方は大きく変わるのではないでしょうか。


このサイトで伝えたいこと

このサイト「六甲アイランド暮らし」では、

  • 住みやすさを一律に語ること
  • ネガティブ/ポジティブを強調しすぎること

は目的にしていません。

自分自身がかつて住もうか考えていたときに欲しかった情報が伝わるよう、

実際に歩き、暮らして見えた
街区ごとの性格、動線、空気感を記録し、

「この街は、自分の暮らし方に合うか?」

を判断するための材料を増やすことを目的としています。

こちらの記事でより詳しく六甲アイランドを紹介しています。

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